開業決意。

『将来、自分のお店を持ちたいな…。』

と、漠然な夢を持ちつつ過ごしてきたペット専門学校の学生時代。
そこから、ペットショップ、トリミングサロン、動物病院を転々とし月日が流れ、気がつけば12年と少しが経ちました。漠然としていた気持ちから、同じ志を持つ仲間に出会い、自分のお店を作るぞ!決意。ぼんやりと描いていた夢が段々と見える形となってきました。不安が全くないわけではありませんが、楽しみやワクワクな気持ちの方が強いです。せっかくなので、その気持ちをこうやって綴っていき、つまずいた時に読み返したり、初心に戻ったり、また同じくトリミングサロンを開業したいと考えている方達への何かお手伝いができたらいいなと考えております。

始めに…

『開業と言ってもどうしたらいいの?』

私も最初はそう思っていました。しかし、どれだけ強く思っても、願ってもお店は作れません。行動に移さなきゃ!!そしてまずは調べました。たくさん。今の時代、調べると大体のことは載っています。私の場合調べて満足みたいなところがあるので、ノートに書き出しました。ノートに文字を書くことでしっかり脳内にインプットされており、時間が経った後も「前に調べたことあるぞ。」と、覚えているんですよね。それが後にとても役に立ちます。自信にもつながります。同じことを思っている方は少なくないはず。まずは、『トリミングサロン 開業』と検索してみてください。そこから始まります。

開業資金、必要経費

やはり一番気掛かりなことはお金のことです。何にいくらかかるのか、ざっくりでもいいのである程度相場を知っておくといざという時に予算が立てやすいです。

  • トリミング
    大きいものだと、ドッグバスやトリミングテーブル、ドライヤー。他にはシャンプー剤やバリカン、美容用品、物販の商品など。

  • 内装、外装
    初めてのことなので正直想像がつきませんでしてが、本や他のサロンさんを参考に。また、内装業者のHPへ行くと、こんなトリミングサロンが出来上がりましたと掲載されているところもあるのでそちらも参考に。
    あとは、形態によってもかなり差があると思います。自宅開業、テナントを借りる、トリミングカー、訪問トリミングなどなど。それぞれのメリット、デメリットを知っておくことも大切だなと感じました。

  • 設備資金
    PCの購入やチラシ、HPなどの広告費。
    前々から聞いてはいましたが、HPって意外と値が張ります。作成日、維持費、更新費用など。PC作業には不慣れですが、HPは自分で作成しようと思い開業を決意した時から動画サイトを見て、見よう見まねで勉強をしていました。

他にもまだまだかかると思います。自己資金は多いに越したこたはありませんし、また日本政策金融公庫や銀行からの融資、各自治体からの補助金などを頭に入れておくと、視野もかなり広がりますよね。

開業に必要な資格、届出

  • 動物取扱責任者の資格取得と第一種動物取扱業者の届出
    令和2年6月1日に施行された動物愛護法の改正により動物取扱責任者に必要な資格が変わりました。少し条件が厳しくなりましたのでよく確認することが大切です。
    また、トリミングは”保管”に分類されるのでこの条件を満たす設備が整ったお店作りが必要になってきます。
  • 開業届
    トリミングサロンに限らず、開業するためには開業届の提出が必須です。
  • 青色申告届け
    必ずではないですが、届出を提出することにより助成金を受けることができたり、様々なメリットがあるので申告することをお勧めします。

物件や立地と分析

店舗を構える時は立地が大切になってきます。また、それに伴い競合店のリサーチをすることで、近隣の相場がわかりどのような客層なのか想像はついてきますね。

  • 立地
    「大通りに面していて、人通りもそこそこ。近くには大きな公園があり、動物病院やペットショップもあり、大きな高層マンションが建っているからここにしよう。」
    これだけではいけません。動物を取り扱うトリミングサロンはお店が出せる用途地域が限られています。他にもありますが、主な地域はこちらです。

    ⒈第一層低層住居専用地域
    ⒉第二層低層住宅専用地域
    ⒊第一種中高層住居専用地域
    ⒋第二種中高層住居専用地域
    ⒌第一種住居地域

    出店したい場所を決め、こちらに含まれていないかしっかり確認をしてください。市町村の用途地域マップを検索すると出てきます。また、不動産業者へ問い合わせるよりも各市役所の管轄に問い合わせた方が確実になります。
    正直、こちらの地域と照らし合わせながらペット可のテナントを探すのにかなり苦労しました。

  • 人口、潜在客のリサーチ
    出店予定地域の人口の推移、犬の登録数、サロンの数調べそこから、一世帯あたりの犬の保有率、1サロンあたりの潜在客数等、数字で判断することも大切です。
    人口や犬の登録数は市役所のHPなどに載っていますし、直接問い合せても丁寧に教えていただきました。また、一般社団法人ペットフード協会が行っている全国犬猫飼育実態調査の資料もとても参考になります。サロンの数はGoogleマップやインターネットを使用し地道に調べ上げました。

  • 近隣サロンのリサーチ
    近隣のサロンの料金や写真を見て出店地域の客層のイメージをしました。料金設定の価格からオプションメニュー、来店されている犬種など。自分のお店にしかない強みを見つけつつ、自信をつけるいいきっかけとなりました。また料金設定に関しては、他のサロンはあまり気にしなくていいかと思います。相場を知りつつも、うちのサロンには他にない価値がある。それに見合った価格設定をしたらいいのではないかなと思います。

犬のこと

10年以上もペット業界にいたら、犬のことそれなりに分かってきます。が、分からないこともたくさん出てきます。そして、もっと知りたいなと思うことも。何年経っても、犬のために犬のことを勉強することは大切ですよね。スキンケアの勉強がひと段落ついたら次はどうしようかな…。カット技術はもちろんのこと食事面、しつけ、被毛のこと、、、。したいこと、学びたいことががどんどんでてきそうです。

経営のこと

お店を出すことは即ち経営者になるということ。
経営など全くしたことがないので、不安が多いです。その不安を少しでも和らげるよう経営については多少なりとも勉強した方がいいなと思いました。

  • 法人か個人士業主か
    私の場合は個人事業主としてしばらくの間お店を切り盛りします。税金、確定申告、世間体など。様々なことがありますがいずれ法人化できたらいいなと思っています。
  • 数字
    経営者として数字を追っていくことは必要不可欠です。売上だけではなく、経費や単価、客数など。犬一頭に対する単価、原価率、利益率。それらを踏まえた上での回転数や、1日、1ヶ月、1年の売上算出。損益分岐点など。聞きなれない言葉に戸惑いはありましたが、そられを知ると、経営も楽しくなる気がします。幸いトリミングに関してはかなりシンプルな計算ですので、早いうちに要点を押さえていれば、いざというとき良いです。
  • 補助金や助成金など
    こちらもなんとなく調べてはいましたが、もっと見ておけばよかったかなと。国や市町村でいろいろなものが出ていますので見ておくといいかと思います。ただ、いろんな条件があったりするので専門家に相談するのがいいのかな。

アナログ人間な私は、こんな感じでノートにざっくりと書き出しました。そしてExcelやWordにも慣れたかったので余裕がある時はPCでまとめました。始めにも言いましたが『トリミングサロン 開業』と調べる時点で既に始まっています。頑張るぞ、私。開業を考えている方も頑張りましょう!!